介護予防・日常生活支援総合事業のガイドラインや介護予防ケアマネジメントの実施についての情報が更新されました。
・福祉用具の貸与価格の改定: 令和6年7月貸与分から適用される福祉用具の全国平均貸与価格及び貸与価格の上限が公表されました。この改定は、新商品に関するものを含み、介護保険を利用して福祉用具を借りる際の費用に影響を及ぼします 。
・指定居宅サービス事業の人員基準等の改正: 指定居宅サービス等の事業者が遵守すべき人員、設備及び運営に関する基準が一部改正されました。これは、提供されるサービスの質を保持・向上させるためのものです
介護保険ってどんなの?
ねぇりょう。介護保険ってよく耳にするけど実際どんなのかわかんないんで教えてよ。
わかった。介護保険制度は、1997年に日本で導入された社会保険制度の一つだよ。この制度は、高齢者や障害を持つ人々が必要とする介護サービスを支援するために作られたんだ。
高齢者だけが対象なの?
主にそうだけど、原則として65歳以上の人が主な対象者だよ。ただ、40歳から64歳の間の特定疾患を持つ人も条件によってはサービスを受けられるんだ。
どんなサービスを受けられるの?
介護保険制度では、在宅介護サービスや施設介護サービスなどが提供されるよ。在宅サービスには、訪問介護や通所介護、ショートステイ、デイサービスなどがあって、施設介護サービスには特別養護老人ホームや介護老人保健施設などがあるんだ。
お金はどうなるの?全部自分で払わないといけないの?
いいえ、介護保険制度では、利用者はサービス費用の一部を負担することになっているよ。残りの部分は介護保険から支払われるんだ。利用者の負担割合は、その人の所得によって異なるけど、通常は1割から3割だよ。
どうやって利用するの?
まず、必要な介護サービスを受けるためには、市町村の窓口で介護認定の申請をする必要があるんだ。それから、専門の調査員が利用者の自宅を訪問して、身体や生活状況を調査するよ。この結果をもとに、介護の必要度が「要支援」または「要介護」と認定されると、サービスを利用できるようになるんだ。
なるほど、結構しっかりした制度なんだね。
そうだね。介護保険制度は、高齢者が尊厳を持って生活できるように、また家族の介護負担を軽減するためにとても大切な制度なんだ。
このように、介護保険制度は高齢者や特定の障害を持つ人々が必要な介護サービスを受けられるように支援するための重要な仕組みです。制度を通じて、多様な介護サービスが提供され、利用者とその家族の負担が軽減されています。
介護保険によるお金の補助
介護保険制度では、利用者が支払う自己負担額と、介護保険がカバーする費用があります。自己負担額は、一般的にサービス費用の1割から3割で、これは利用者の所得によって異なるんだ。
具体的にどういうこと?
例えば、訪問介護サービスで1時間あたりの費用が2000円だった場合、利用者が「一般」の所得区分にある場合は自己負担が2割、つまり400円を支払い、残りの1600円が介護保険から補助されることになるよ。所得が低い人の場合、自己負担は1割になり、高所得者の場合は3割の自己負担が必要になるんだ。
介護施設を利用する場合はどうなるの?
特別養護老人ホームなどの施設を利用する場合も、基本的には同じで、サービス費用の一部を自己負担することになるよ。ただし、施設利用の場合は、食費や宿泊費も発生するから、全体の費用はもっと高くなるんだ。例えば、月額で15万円の施設利用料がかかる場合、自己負担が2割の人は3万円を支払い、残りの12万円が介護保険から支給されることになるよ。
補助金ってどうやってもらえるの?
補助金は直接利用者に支払われるわけではないんだ。介護サービス提供者が提供したサービスの費用を介護保険から直接受け取ることになっていて、利用者はサービス利用時に自己負担分を支払う形になるよ。
もし支払いが大変ならどうするの?
支払いが困難な場合は、市町村に相談してみるといいよ。収入が少ない場合には、自己負担軽減措置が適用されることもあるからね。また、介護保険料の減免措置もあるよ。
介護保険制度の補助金は、利用者が受けるサービスの種類や量、そして利用者の所得によって異なります。自己負担の割合は利用者の経済状況に応じて設定されており、制度は利用者が適切な介護サービスを受けられるように設計されています。重要なのは、サービスを利用する前に必要な手続きを行い、自分の状況に合った支援を受けることです。
最新情報
福祉用具の貸与価格の改定
福祉用具の貸与価格の上限額に関わる改定がされました。これは貸す側の上限が引き下げられた結果となっていますのでお金を多く払い過ぎ無いようになった事になりますね。平均価格で借りれるってわけです。
ちなみに福祉用具に該当するものはこちらになります。
歩行器: 歩行の際に安定性を提供し、転倒のリスクを減らすのに役立つよ。
2. 車椅子: 移動の自由度を高めるために使用され、自走式や介助式のものがある。
3. 介護ベッド: 在宅介護での利便性を向上させ、様々な機能を持った電動ベッドが多い。
4. 手すり: 浴室やトイレ、階段などの場所に設置して、立ち上がりや移動をサポートする。
5. シャワーチェア: 浴室での安全な入浴をサポートし、座ったままシャワーを浴びられるようにする。
6. 尿器や便座の昇降補助器: トイレ利用を容易にするためのもので、立ち座りをサポートする。
◯適正化を図るため、平成30年10月より、商品ごとに「全国平均貸与価格+1標準偏差(1SD)」を福祉用具の貸
与価格の上限としている。
※ 標準偏差とは、データの散らばりの大きさを表す指標であり、「全国平均貸与価格+1標準偏差(1SD)」は
正規分布の場合、上位約16%に相当。
※ 上限を超えた価格で貸与しようとする場合は、保険給付の対象外の取扱い
※ 平均貸与価格は公表前の概ね3か月間の平均価格を算出。
○ 上限設定等の対象になるのは、月平均100件以上の貸与件数がある商品。
○ 新商品については、3ヶ月に1度の頻度で公表、既に設定されている商品は3年に一度の割合で見直しを行う。
※ 既設定商品の見直しは施行当初は1年に一度としていたが、見直しによる適正化の効果と事業者負担を勘案し
て、令和3年度より3年に一度とした。
○ 事業所の準備期間等の一定の配慮が必要なため、上限設定の公表は概ね6ヶ月前に行う。
まとめ
介護についてはみんなに降りかかってくる問題になります。色々な保険を知り、損をしない生き方をして、みんな笑顔でいられたらいいなと思いますね。
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