証券アプリの初心者ガイドへようこそ!このブログでは、投資の世界でよく遭遇する専門用語を初心者にも理解しやすく解説しています。投資アプリで見かける複雑な用語が初めての投資家にとってどのような意味を持ち、どのように情報を解釈し活用すべきかを分かりやすく説明。投資判断に不可欠な情報を見逃さないためのポイントを紹介します。証券アプリを使った投資の第一歩を、この記事で確実なものにしましょう。
今回はアプリの中の【指標】と呼ばれている画面について説明するよ。
この画面には企業の健康状態を確認できるものがたくさん詰め込まれているので
どのような情報なのか理解出来るとかなり役に立ちます。僕たちと一緒に勉強しましょう。
Contents
指標 画面
指標
指標とは、金融市場での価格動向や投資判断を行うために使われる計算式や数値のことを指します。指標は、市場のデータ(価格、取引量、経済データなど)を基にしており、トレンドや勢い、相場の状態を把握するのに役立ちます。これらの指標はテクニカル分析とファンダメンタル分析の両方で使われ、投資家やトレーダーが将来の価格変動を予測するための情報を提供します。
指標はかなり単語が多いのでまずは指標の中の基本情報とコンセンサス情報についてまとめて解説します。
主市場
主市場は、企業が上場する際の主要な取引市場であり、株式市場の中でも特に取引が盛んに行われる場所です。主市場では、企業の株式が活発に売買され、その企業の時価総額や流動性などが大きく影響を受けます。
投資家の判断:
主市場に上場している企業は、流動性や透明性が高い傾向があります。投資家は、主市場上場企業に投資することで、取引のしやすさや市場の安定性を享受できます。また、主市場上場企業は投資家にとって信頼性が高いとされるため、長期的な投資にも適しています。
時価総額(百万円)
時価総額は、企業の株式の総価値を示す指標で、株価に発行済み株式数を掛けて算出されます。時価総額は、企業の規模や市場価値を示す代表的なファンダメンタル指標であり、一般的に百万円単位で表示されます。
投資家の判断:
時価総額が大きい企業は、安定した収益を持ち、経済に与える影響が大きい傾向があります。投資家は、大企業に投資することで、安定性や配当の確保を期待できます。一方、小型株は高い成長ポテンシャルを持つ場合があるため、リスクとリターンのバランスを考慮して投資を行うべきです。
売買単位
売買単位は、投資家が株式を売買する際の最小の取引単位であり、一般的に100株や1,000株などで設定されています。
投資家の判断:
売買単位は、投資家の予算や取引のしやすさに影響を与えます。投資家は、自身の投資資金に合わせた売買単位の銘柄を選ぶことで、無理のない投資が可能となります。また、売買単位の小さい銘柄は、個人投資家にとって取引しやすくなるため、流動性が向上する傾向があります。
指数採用銘柄
指数採用銘柄は、特定の株価指数に含まれる企業の株式を指します。主要な株価指数には、日経平均株価やTOPIXなどがあり、これらに採用されることで企業の知名度や信用が向上します。
投資家の判断:
指数採用銘柄は、市場全体の動向を反映するため、相対的に安定した銘柄であることが多いです。投資家は、指数採用銘柄に投資することで、個別リスクを抑えつつ市場全体の成長に参加できます。また、指数変更の際の売買動向も注視することで、短期的な取引チャンスを見つけることができます。
東証33業種
東証33業種は、東京証券取引所が企業を業種ごとに分類したカテゴリーで、33の異なる業種に分けられています。
投資家の判断:
業種によって市場の動向や経済環境への反応が異なるため、投資家は東証33業種の情報を利用して、特定の業界やセクターに注目することができます。投資家は、経済環境や業界トレンドに基づいて、成長が期待できる業種や安定した業種に戦略的に投資することで、リターンの向上を狙うべきです。
コンセンサスレーティング
コンセンサスレーティングは、証券アナリストが企業の株価に対して示す投資判断の平均評価です。投資家にとって企業の投資魅力を判断する際の参考となります。
投資家の判断:
コンセンサスレーティングは、企業の将来の業績や株価見通しについての市場の意見を反映しています。投資家は、この情報を利用して、市場の見方に基づいた投資戦略を立てることができます。しかし、投資判断は自己責任で行うべきであり、レーティングを参考にしながらも、自分自身で企業のファンダメンタルズや市場状況をしっかりと分析することが重要です。
PER(株価収益率)(予)(倍)
PER(Price Earnings Ratio)とは、株価を一株当たりの利益(EPS: Earnings Per Share)で割った値で、企業の株価が利益に対して割高なのか割安なのかを評価するための指標です。PERは「株価収益率」とも呼ばれ、一般的に「倍」の単位で示されます。
PERの基本
PERは以下の計算式で求められます:
PER=株価/EPS
- 株価: 現在の市場価格。
- EPS: 企業の一株当たりの純利益。
「予」という表記がついている場合、これは予想PERを示しており、予想される将来の利益を基にして計算されたPERです。予想PERは、アナリストの予測に基づくため、将来の収益性を考慮した株価評価を行う際に使われます。
PERの特徴
評価の尺度:
PERは、企業の収益性に対する市場評価を示します。一般的に、PERが高いと株価が割高、低いと割安とされます。
業種ごとの基準:
業種によってPERの適正範囲は異なります。成長企業や高成長業種は、将来の成長期待が反映されてPERが高くなる傾向があります。
市場の見通し:
予想PERは、アナリストの予想に基づいており、企業の将来の収益性に対する市場の見通しを反映しています。
投資家の判断
割安・割高の判断:
投資家はPERを使って、株価が割安か割高かを評価します。同業他社や市場の平均と比較してPERが低い場合、割安と見なされることが多いです。
成長企業への投資:
高いPERは将来の高成長期待を反映しています。投資家は、成長企業の株価が高いPERで取引されることを理解し、その成長ポテンシャルに賭ける場合には高PERでも投資することが考えられます。
配当株への投資:
低いPERの企業は安定した利益を持ち、配当を重視する場合があります。投資家は、低PERの配当株に投資することで、安定的な収益を得ることが期待できます。
平均的なPERについて
全体平均:
世界的に見ると、PERの平均は約15〜20倍程度とされています。
日本市場:
日本の株式市場(日経平均株価やTOPIXなど)では、PERの平均は約14〜20倍程度が一般的です。
米国市場:
アメリカのS&P 500のPERは、通常18〜25倍程度が一般的です。
成長株:
成長企業やハイテク企業などでは、将来の成長期待が大きいため、PERが30倍以上になることもあります。
成熟企業:
安定した配当を出す成熟企業では、PERが10〜15倍程度になることが多いです。
PER変化率(予)(%)
PER変化率(予)(%)は、予想PERの変動を示す指標です。PER(Price Earnings Ratio)は、株価を一株当たりの利益(EPS: Earnings Per Share)で割った値で、企業の収益性に対する市場評価を示します。PER変化率は、予想されるPERがどれだけ変動するかを百分率で表したものです。
PER変化率の基本
PER変化率(予)(%)は、以下の計算式で求められます:
PER変化率=((予想PERの今期値−予想PERの前期値)/予想PERの前期値)×100
- 予想PERの今期値: 最新の予想PERの値。
- 予想PERの前期値: 前回の予想PERの値。
PER変化率の特徴
- 変化の方向:
- PER変化率が正の値であれば、予想PERが増加していることを示し、負の値であれば予想PERが減少していることを示します。
- 変化の大きさ:
- PER変化率の値が大きければ大きいほど、予想PERの変動が激しいことを示しています。大きな変動は、予想される企業の収益性に対する市場評価が変化していることを意味します。
- 市場の見通し:
- PER変化率は、企業の将来の収益性に対する市場の見通しを反映しており、変動が激しい場合は市場の期待が変化していることを示唆します。
投資家の判断
成長企業への投資:
PER変化率が高い場合、企業の成長期待が高まっていることを示します。投資家は、この情報を使って、将来の成長が期待できる企業への投資を検討できます。
リスク管理:
PER変化率が大きく変動している場合、株価が不安定である可能性があります。投資家は、リスクを管理するために、ストップロスを設定したり、ポートフォリオのバランスを調整したりすることが推奨されます。
市場トレンドの確認:
PER変化率の動向を通じて、全体の市場トレンドや特定のセクターの動向を把握することができます。投資家は、この情報を使って、現在の市場環境に適した投資戦略を立てることができます。
EPS(予)(一株当たりの当期純利益)(円)
EPS(Earnings Per Share)とは、企業の純利益を発行済み株式数で割った値で、企業の一株当たりの利益を示す指標です。EPSは企業の収益性を評価するために広く使われるファンダメンタル指標であり、将来の予想値(予)も重要な情報です。
EPSの基本
EPSは、以下の計算式で求められます:
EPS=当期純利益/発行済み株式数
- 当期純利益: 企業がその期間に得た純利益。
- 発行済み株式数: 企業が発行している全株式の数。
EPSは、一般的に「円」の単位で表示され、予想値(予)では将来の利益に基づいて計算されます。
EPSの特徴
- 収益性の尺度:
- EPSは企業の一株当たりの利益を示し、企業の収益性を測る尺度です。EPSが高いほど企業の利益が高いことを示します。
- 成長の見通し:
- 予想EPS(予)は、将来の収益に対する市場の期待を反映しています。予想EPSが高い場合、将来の利益が増加する見込みがあるとされます。
- 株価評価:
- EPSは、株価評価の指標であるPERの計算にも使われます。高いEPSは、株価に対して利益が十分にあることを示し、割安と見なされることがあります。
投資家の判断
企業の成長性の評価:
投資家は、EPSを使って企業の成長性を評価します。EPSが継続的に増加している場合、企業が持続的な成長を遂げていることを示し、投資対象として魅力的です。
株価の割安・割高の判断:
投資家は、EPSを基にしてPERを計算し、株価が割安か割高かを評価します。PERが低い場合、株価が割安とされ、逆にPERが高い場合は割高とされます。
配当可能性の判断:
EPSが高い場合、企業が安定した配当を提供できる可能性が高まります。投資家は、EPSを使って企業の配当可能性を評価し、配当株への投資判断を行います。
EPSの平均
- 企業規模による違い:
- 大型企業: 大型企業の場合、EPSが10円以上であれば一般的に「高い」とされます。
- 中小型企業: 中小型企業では、EPSが数円程度でも「高い」と見なされることがあります。企業の成長性や業種の特性が大きく影響します。
- 業種による違い:
- ハイテク・成長企業: ハイテク企業や成長企業では、EPSが10円以上であっても、「高い」とは限りません。成長期待が強いため、EPSが高い場合でも相対的には低いと見なされることがあります。
- 成熟産業: 銀行や保険などの成熟産業では、EPSが10円以上であれば高いとされることが多いです。
- 市場状況:
- 市場の状況や全体的な利益水準もEPSの評価に影響します。例えば、好景気で全体のEPSが高いときには、10円以上でも「平均的」とされる場合があります。一方、不況期では、10円以下でも「高い」とされることがあります。
今回はここまで!また続きを書きますのでそれまで待っててくださいね。
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